traditional hand craft伝統工芸
四百三十余年にわたり受け継がれている郡上本染
- 岐阜県重要無形文化財 郡上本染
- 渡辺染物店
- 郡上市八幡町島谷737 TEL:0575-65-3959
岐阜県重要無形文化財に指定されている「郡上本染」。
城下町である郡上八幡で創業して四百三十余年にわたり本染技法が受け継がれています。
岐阜県下で唯一、今日までその技法を伝承している十五代目渡辺一吉さんにお話を伺いました。
「私たちは徳島県のタデ科の藍草を使って、青や紺色に染めています。
土間に埋め込んだカメで藍玉、木灰、石灰などで染め液を発酵させ布を何回も浸し、用水路に流れてくる清らかな水を利用して染め上げる、江戸時代の染色方法を用いています。
藍染めされた生地は、丈夫で防虫効果もある上、怪我を抑え、引火しにくいとされるため、風呂敷や鵜匠さんの衣装、作務衣などに広く使われています」。